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このコラムは当サイトに掲載されている大会イベントの上位者の中から気になるプレイヤーを選び、突撃インタビューをするコラムです。
第36回目は第4回足立CS3位のチーム「横井塾」所属で【彼岸】を使用したみらーふぉーすさんです!

  • 彼岸の旅人ダンテ

第4回足立CS
2015年10月24日(土) / 東京都 / 個人戦 / 192名 (64チーム)
3位 チーム「横井塾」 A みらーふぉーす 【彼岸】

# 対戦デッキ 戦績
予選スイスドロー
1回戦 【EM】 ○××
2回戦 【EM】 ○○
3回戦 【帝】 ○○
決勝トーナメント
1回戦 【EM】 ○–
2回戦 【EM】 ×○×
3回戦 【EM】 ×○×


──第4回足立CS入賞おめでとうございます!
今回、第4回足立CSで【彼岸】を使用することにした理由を教えて下さい!

みらーふぉーす:去る9月19日に海外で活躍していた彼岸(海外名称バーニングアビス)がエクストラパックにて来日を果たしました。

制限改定により一強と称されていた、全環境からの王者「エンタメイト」に一矢報いることが期待されていました。
海外には存在しなかった「永遠の淑女 ベアトリーチェ」をも獲得したジャパニーズバーニングアビスですが、それをも淘汰するエンタメイトに「隙はないのではないか」というのが多数派の意見かと思われます。

しかし、同タイミングで生み出された「帝」というジャンルにより、多少の歪さはありますが三つ巴を描くことができて、より良い環境になっているかのようにも思えました。

でも、それは長くは続かず10月の新弾で発売したカードにより大幅に「エンタメイト」が強化され、使用者の人数差は大きくなり彼岸は大きく出遅れた2番手ないし3番手に取り残されてしまいました。

そんな中、シェア数が8割近く占めるエンタメイトのミラーを最大9回行いながら戦うのは自分の中では少し疑問が残りました。なぜなら、その性質上エンタメイトはミラーに大きく寄せることを余儀なくされてしまうためです。さらには、先攻の取り合いとなれば勝率は50%に収束してしまいます。自分よりプレイングで劣っている相手にも

「ナチュル・ビースト」+カウンター罠
「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」+カウンター罠

といった明確な詰み場を形成されてしまえば、大事な1本目を落としてしまうことになります。

それを防ぐために、エンタメイトのミラー戦を避けて彼岸の使用を続行しました。

余談ですが、エンタメイトと彼岸以外のデッキを使う選択肢はもとから一切ありません。
なぜなら、他のデッキがエンタメイトや彼岸に勝てる可能性はほぼ0だからです。

──現状の大会結果が「他のデッキがエンタメイトや彼岸に勝てる可能性はほぼ0」を如実に表わしていますね…
今回のデッキレシピの気になるところはサイドの「虚無魔人」「ダーク・アームド・ドラゴン」ですね。海外ではよく見かけるカードだったのですが、日本ではめっきり見かけないカードでした。こちらは何故採用しようと思われたのでしょうか?

  • 《虚無魔人》
  • 《ダーク・アームド・ドラゴン》

みらーふぉーす:まず、「虚無魔人」「ダーク・アームド・ドラゴン」の理由の前に、エンタメイトがサイド後対バーニングアビスでどのようなサイドチェンジをするのかを考えます。

・エンタメイト側選択権持ち
先行を取る人が圧倒的でサイド後はメインと大きく変わる部分は無いと思われます。
強いて言うなら手札誘発である「エフェクト・ヴェーラー」→伏せを破壊する「サイクロン」「ツインツイスター」への変更でしょうか?
エンタメイトは先行で回すことを大きく考えているため先行におけるサイドチェンジのしすぎはデッキの回転を鈍らせてしまいます。

  • 《サイクロン》
  • 《ツインツイスター》

・彼岸側選択権持ち
先攻を取る人が圧倒的で対戦相手のエンタメイトもそれをわかっています。
想定され得るサイドチェンジは後攻の時あまり強くない「解放のアリアドネ」やもともとメインギミックに触りにくい「エフェクト・ヴェーラー」「飛翔するG」「ツインツイスター」への変更だと思われます。

  • 《飛翔するG》
  • 《ツインツイスター》

以上のことからサイド後は、対彼岸においてモンスター除去のカードが投入される可能性がとても低いのです。
現行のエンタメイトが先に出された「虚無魔人」への回答は、裏守備でだした「Emミラー・コンダクター」で耐える→次のターンとなりに召喚したモンスターで戦闘を行うという方法ただ一つになります。

その「Emミラー・コンダクター」で突破されるより前に

「神の通告」を用意する
・2体目の「虚無魔人」を出す

という目的を持って試合すれば完封まで見ることが可能です。
ただ、この唯一の突破方法が割と成立しやすいのでオススメはしません

「ダーク・アームド・ドラゴン」は、エンタメイトに入れられる「王宮のお触れ」を始めとするメタ系の永続カードを全て払えるためサイド後は良いものと思っていたのですが、「ツインツイスター」を警戒してそのようなプランを取る人が少数派になっていて、時代錯誤な部分でありました。
現に「虚無魔人」「ダーク・アームド・ドラゴン」も試合では1度も引かなかったです。
これはいらない選択肢だったとすぐ考え2日目ではアウトしています

しかし「ダーク・アームド・ドラゴン」は、ミラー戦と帝に対して強い働きができるので続投しています。
初手にあれば腐ることは無いので、とても重宝します。

──EmEMの彼岸に対するサイドチェンジの傾向を考えた上の判断だったのですね。
二日目の足立CSのデッキレシピと比べますと「虚無魔人」のアウトの他に「スキルドレイン」を減少し、「大革命返し」を採用していますがこれはどういった意図があったのでしょうか?

  • 《大革命返し》

みらーふぉーす:「スキルドレイン」のかぶりが気になるためです。
永続カードのカードのかぶりは1枚目が割られたときに始めて2枚目機能します。その性質上2枚目のカードは場においておかなければなりません。

上記の状態において、今までこの時に名前が挙がっていたカードは「サイクロン」でしたが、今は「ツインツイスター」が主流ですので2枚ともまとめて割られてしまうため「スキルドレイン」の重ねううちに信憑性が欠けてきた経緯から一枚を「大革命返し」にしましました。

特定カードにのみ打てるという性質上腐ることも考えなければいけないため、投入数値は最小限になっています。

「揺れる眼差し」にうてるのも◎です。

──なるほど「ツインツイスター」の台頭がありましたね。「大革命返し」の株はうなぎ登りですね。
1日目は個人戦績では負けも目立っていましたが、2日目は個人戦績では圧倒的に勝てていましたね!こちらは何が勝敗を分けたのでしょうか?

# 対戦デッキ 戦績
1回戦 【EM】 ○○
2回戦 【EM】 ×○○
3回戦 【EM】 ○○
4回戦 【EM】 ○○

みらーふぉーす:対エンタメイトで自分が後攻の時に入れるカードの枚数を圧倒的に増加させた点です。

対エンタメイトの後攻は「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」の解答を増やすのではなく、「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」を未然に防ぐカードを中心に採用しゲームを大きくグダラせるのを狙いにした結果その通りゲームを運べました。
先攻は勝てて当たり前なのでいかに後手を意識することが遊戯王をやる上での重要な部分だと思います。

ゲームがグダればあとはプレイ力の勝負なので負けることはほぼほぼありません。

──「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」はどうしようもないゲームの製造機なので本当に憎たらしいですね…
ですが先攻「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」を未然に防げれば自信のあるプレイ力で勝負できる、というわけですね。流石です。
そんなみらーふぉーすさんイチ押しの彼岸のカードは何でしょうか?活躍した場面があれば合わせて教えてほしいです!

みらーふぉーす:「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」はどうしようもなくありません。
エンタメイトを触ればわかりますが、「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」が出る確率はどうしようも無いで済まされる数値では無いのです。
これに敗れた時、彼岸は他デッキ同様荒廃の道を辿るしか無いのです。

現にサイドを変えた後、「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」がきついゲームなんてのは一度もありませんでした。
決勝トナメ一回戦の○–は先行「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」「神の通告」「神の通告」のゲームをマッチキルへと持って行っています。
それはもう茨の道で一つ間違えたら負ける選択肢を全て正解しながら突き進めていました。

彼岸の一押しカードは「善悪の彼岸」です。

  • 《善悪の彼岸》

エンタメイトは誰が組んでも35枚くらいは同じになりやすい一方、CSの彼岸の構築は多種多様な印象を受けます。
個々に好きなカードを盛り込むのは大変結構なのですが、どのタイプの彼岸を構築したとしても必ず必要になるはずのカードが「善悪の彼岸」です。

このカード無しに彼岸の良さを語れることはありません。
引いた時の弱さはありますがそれを、大きくカバーできるリターンをもっています。

僕は常々エンタメイトを使っている人達に「相手の彼岸のプレイスキルを見定めることが対彼岸の勝率をあげるために重要」だと話しています。
回せるハンドを手に入れた時にしっかりプレイを行えば、1手目に墓地には「善悪の彼岸」を待機させ(「永遠の淑女 ベアトリーチェ」までいけたなら相手のターンで落とすのも良し)、2ターン目に「彼岸の沈溺」をしっかり構えること。

単純なことですがこれに向かっていない彼岸デッキはエンタメイトに勝つことは到底無理です。
ドローフェイズにデッキからドローしたカードだけではこのご時世では勝てないということをプレイヤーにしっかり教えてくれる良いカードです。

そしてもう一つ理由があります。

このカードは墓地にあるときに任意のタイミングで発動させることができるため、いわば「計画的タイムラグ」を作り出すことができます。
1ターン目に彼岸を展開して、「永遠の淑女 ベアトリーチェ」に進化する際、墓地に2~3体の彼岸を送り込むことになります。

「永遠の淑女 ベアトリーチェ」が降臨してる手前、全てのモンスターは場に出ても音速で墓場に行きます。したがって通常の構築ですと「彼岸の悪鬼 スカラマリオン」以外は墓地に行っても得られるメリットがありません。
「善悪の彼岸」はその部分を補うのに最適で「彼岸の悪鬼 ハロウハウンド」「善悪の彼岸」を落とすことにより、使用用途を「サーチ対象がより広い「彼岸の悪鬼 スカラマリオン」」として使うことができるため、「善悪の彼岸」はいわば「墓地にある貯金箱」として使うことが可能です。

手札に溜まった「彼岸の悪鬼 グラバースニッチ」などの効果を引き出したい任意のタイミングで使うことができるので引かなければ、生かすも殺すもプレイヤー次第であるとても良いカードだと思い採用しました。

──「善悪の彼岸」があると「彼岸の悪鬼 ハロウハウンド」が第2の「彼岸の悪鬼 スカラマリオン」状態になるのがとても強いですね!
「善悪の彼岸」は事故もあり、敬遠されるプレイヤーが多かったようですが、「ツインツイスター」が出てからは採用が増えてるような気がします。
話は変わりますが、みらーふぉーすさんはプレイヤーとしての活動だけでなく渋谷CSも開催していますね。
最近だと第8回渋谷CSが控えているようですね。
どのような思いからCS開催者として活動しているのでしょうか?

みらーふぉーす:どのよう思いと言われると難しいのですが、自分自身が環境把握するためというのが大きいかと思います。
CS開催者としてのメリットがデッキレシピを合法的理由でたくさん見ることができます。

渋谷CSは今の所キャンセル待ちですが、当日枠参加希望チームが多ければ新しい対戦方式を考えておりますのでぜひ来てください。
過去に当日枠で参加できなかったチームは1チームもありません。
必ず出られます。

──なるほど…そういった理由でやっておられたのですね。
デッキレシピを把握した上で実際のプレイも楽に見られますし、そういった点では確かに良いですね。
それでは最後に今後の抱負など、一言コメントをよろしくお願いします!

みらーふぉーす:このデッキを回してプレイミスをせず9マッチ戦い抜くのは正直不可能です。
最低限のテンプレを把握したらあとは個人のその場その場の判断力が問われるので、自信がある人はこのデッキに挑戦してみてはいかがでしょか?


みらーふぉーすさん、インタビューをありがとうございました!


プレイヤー
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みらーふぉーす

遊戯王引退しました @ayumirrorforce

インタビュアー
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因幡うさぎ

「レスキューラビット」をこよなく愛するTCGプレイヤー。遊戯王OCGをメインに活動中。 @178tei



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