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このコラムは2015年に開催された「Yu-Gi-Oh! World Championship 2015 一般の部 日本代表決定戦」の日本代表者に突撃インタビューするコラムです。
今回は東日本代表の神威さんです!

  • 《M・HERO ダーク・ロウ》

Yu-Gi-Oh! World Championship 2015< 一般の部 日本代表決定戦 東京
2015年6月27日(土) / 東京都 / 個人戦 / 68名

日本代表 神威 使用デッキ:【HERO】

# 対戦デッキ 戦績
1回戦 シード
2回戦 【魔術師】 ×○○
3回戦 【海皇】 ○○
4回戦 【HERO】 ×○○
5回戦 【魔術師HEROインフェルニティ】 ○×○
6回戦 【影霊衣】 ○○


──日本代表決定おめでとうございます!
日本代表に決まった事への感想をお願いします!

神威:遊戯王を始めて5年目なんですが一昨年あたりからCSで結果を残すようになり、世界の舞台に立ちたいって気持ちが強くなり始めました。
今回はいつも以上に頑張った分結果も着いてきてくれて嬉しいです。

──努力が実を結んだ結果になりましたね!
今回の日本代表決定戦で【HERO】を使用した理由は何だったのでしょうか?

神威:昔から使用してきてある程度構築、プレイを理解できていると思ったからです。
もう一つの候補は【魔術師】だったんですが、発売から1週間ではプレイ・構築に不安ができてしまいそうなのと、苦手だと思われる対【HERO】の解決策が思いつかない点、カードがそもそも集まらないかもしれない点がありました。
実際に触ってはみたものの、すぐに【HERO】を使うことに決めました。

──一応【魔術師】にも触れていたんですね。
でもやはり手馴れているかどうかかなり重要ですよね。
今回の【HERO】の構築の気になる部分はいくつかありますが、まず気になるのはメインの「魔封じの芳香」「竜魂の幻泉」「ブレイクスルー・スキル」の採用枚数ですね。
それぞれどのような理由で採用したのでしょうか?

  • 《魔封じの芳香》
  • 《奈落の落とし穴》

神威:「魔封じの芳香」【魔術師】 意識ですね。
【魔術師】に序盤このカードを発動すれば昔の「虚無空間」以上の拘束ができると思ってます。
メインから入れているのは【魔術師】のシェアが多いと思っていたからで、最初は「奈落の落とし穴」でしたがこちらに変えました。
「奈落の落とし穴」 は一見どのデッキにも打てるように見えて、結構都合の良い時にしか打てなかったり、打てても強くない場面が多いです。

実際【魔術師】【影霊衣】には強かったのですが、これは「魔封じの芳香」でも変わらなく、(「魔封じの芳香」を使うと相手は)事故を起こした時や「サイクロン」等を引かない時はゲームにならないレベルに陥るので、「奈落の落とし穴」のようなプレイによってはケアできる動きをさせないのが強みだと思ってます。
ただ「奈落の落とし穴」を弱いと思っているわけではなく入れれてても良いとは思います。
しかしメインに「奈落の落とし穴」を入れると(枠的に)「魔封じの芳香」をサイドに移すことになるのでサイドの枠もきつくなるかなと思います。

  • 《竜魂の幻泉》

神威:「竜魂の幻泉」は単純に相手ターンでも発動できる蘇生札が最近かなり強くなった印象で採用しています。
「E・HERO エアーマン」「E・HERO バブルマン」 を絡めた先行展開に対して相手が魔法・罠を複数枚セットしてエンドしてきた際に、「竜魂の幻泉」または「リビングデッドの呼び声」を発動し、「E・HERO エアーマン」または「E・HERO バブルマン」「マスク・チェンジ」からの「M・HERO アシッド」で相手の魔法・罠を破壊してこちらの「星守の騎士 プトレマイオス」「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」 になるっていう動きができるのが強いです。
後は単純に「E・HERO シャドー・ミスト」 の効果を相手ターンと自分のターンでも発動できる機会が増えるのが強みだと思います。

  • 《ブレイクスルー・スキル》
  • 《禁じられた聖杯》

神威:「ブレイクスルー・スキル」は最後まで悩んでいた枠の一つです。
「禁じられた聖杯」と悩んでいたんですがどちらにも良し悪しがあって甲乙付け難いです。
「禁じられた聖杯」は後攻の時にかなり強くて、先攻時に強いのは「ブレイクスルー・スキル」だと思います。
持っていた際に安心できるのは「禁じられた聖杯」で置いた際に安心できるのは「ブレイクスルー・スキル」だと思います。
例えば【HERO】ミラーの試合になった時にマッチを通してやると必ずこちらが後攻でやらないといけない試合がありその時にこの「ブレイクスルー・スキル」「禁じられた聖杯」だったらなぁってなるのがかなり怖かったです。

ただ「ブレイクスルー・スキル」はアーティファクトや「霞の谷の巨神鳥」「EMドクロバット・ジョーカー」「マンジュ・ゴッド」に打ってからの「星守の騎士 プトレマイオス」などにも強いです。

「禁じられた聖杯」「召喚僧サモンプリースト」で切れる魔法枚数を増やしたりまだ良いところはありますが「禁じられた聖杯」「ブレイクスルー・スキル」だったらって試合もありますし「ブレイクスルー・スキル」「禁じられた聖杯」だったらって試合もあるのでメインにどちらを入れるのかはその時環境に後攻を取るデッキが多いか、先攻を取るデッキが多いかで変わると思います。

──「禁じられた聖杯」「禁じられた聖槍」「ブラック・ホール」がサイドにあるあたり、かなり先攻に特化している構築なのが伺えます。
エクストラデッキのエクシーズモンスターは「星守の騎士 プトレマイオス」「No.39 希望皇ホープ」系列のカードの他は「ダイガスタ・エメラル」「暗遷士 カンゴルゴーム」しか入っていませんが、数ある汎用エクシーズからこの二枚を選んだ理由は何でしょうか?

神威:メイン戦で先攻を取ってくるのは【HERO】だけかなと予想していて、じゃんけんで負けても相手が後攻を選んでくるならっていうことで先攻に寄せてます。
先攻を選んでくる対【HERO】もメインの限られている枠から後攻に寄せても…と思ってました。
それこそ(後攻に少し寄せるとしても)「ブレイクスルー・スキル」「禁じられた聖杯」にするぐらいですかね。

メインの「ブラック・ホール」は先攻をとって盤面を固める点とまったく噛み合っていないので個人的には×です。
相手ターン中に使えるという事をわりと重要視していて「激流葬」をメインに1枚入れるとかは考えていましたが「ブラック・ホール」はサイドに回しました。

「禁じられた聖槍」はサイドに「サイクロン」を入れてメインに採用しようかと悩んでいましたが、メインから「皆既日蝕の書」「闇の護封剣」の入ってるレシピを全く見なくなったので「強制脱出装置」・戦闘以外は打ち所がないまま終わってしまい、「この枠が「サイクロン」だったら…」という試合が多数あったの止めました。
そもそも「激流葬」「強制脱出装置」等ならメインからフルに入っている「竜魂の幻泉」「リビングデッドの呼び声」「E・HERO エアーマン」「E・HERO バブルマン」「M・HERO アシッド」を使って割れる事があったりプレイでいなせたりするのでサイドで良いかなと思いました。

  • 《ダイガスタ・エメラル》

神威:「ダイガスタ・エメラル」「星守の騎士 プトレマイオス」2枚目とどちらにしようか悩みましたが、「ダイガスタ・エメラル」は出してすぐに罠を踏んでくれたり、「E・HERO エアーマン」を使い回せたり動きに幅が生まれるので採用しました。
実際に選考会(日本代表決定戦)の2回戦では「ダイガスタ・エメラル」を出してエクシーズ素材にした「E・HERO シャドー・ミスト」を外し、「ダイガスタ・エメラル」効果で1ドローをしてから戻した「E・HERO エアーマン」をサーチして召喚することで勝つことができました。
また、入れようとしていた「星守の騎士 プトレマイオス」2枚目も「ダイガスタ・エメラル」を経由する必要はあるものの、1枚目を戻すことで出すことができるのも良い点です。

  • 《暗遷士 カンゴルゴーム》

神威:「暗遷士 カンゴルゴーム」の枠は「鳥銃士カステル」「始祖の守護者ティラス」と悩んでいました。
「始祖の守護者ティラス」はどうしてもブラックホールでの負けを生ませたくなかったからで、「鳥銃士カステル」は後引きの「魔封じの芳香」を強くすることができて、【海皇】「キャット・シャーク」「神騎セイントレア」を戻すのに使うことができたから採用を考えていました。

ただ、「暗遷士 カンゴルゴーム」は相手の「M・HERO ダーク・ロウ」「星守の騎士 プトレマイオス」「暗遷士 カンゴルゴーム」「M・HERO 闇鬼」で返せたり「魔封じの芳香」に対する「サイクロン」等の対象を移すことができます。
単純に相手がバトルフェイズに「M・HERO ダーク・ロウ」を戻そうとしている「強制脱出装置」などにもメインフェイズで「暗遷士 カンゴルゴーム」をだせばケアできます。
しかし「始祖の守護者ティラス」「鳥銃士カステル」でも良いと思います。

【HERO】のエクストラを完璧にするのはおそらく不可能で、「○○があったら勝っていた」という状況はどうしても生まれてしまうと思いますので、その中でも自分が使いやすいと感じる15枚を選ぶのが良いんじゃないでしょうか。

──【HERO】は固定枠が多い上に環境が多様化した為、エクストラデッキを1つに決めつけるのには無理がありますよね…その影響もあって「簡易融合」「旧神ノーデン」も贅沢なものとなってしまったのでしょうか。
【HERO】「E・HERO バブルマン」の関係上、手札誘発はかなりリスキーなカードという認識があるのですが、サイドにいる「幽鬼うさぎ」はどのデッキに対して入れましたか?

神威:「旧神ノーデン」は贅沢だとは思っていなくて、かなり良いカードだと思っています。このデッキだと蘇生札の枚数は充分にとれてますが「簡易融合」を入れると「竜魂の幻泉」「リビングデッドの呼び声」「旧神ノーデン」を特殊召喚する動きもできるので良いと思います。

逆に嫌だなって思ってる所は皆が思っている通りのエクストラの圧迫と 「旧神ノーデン」「E・HERO シャドー・ミスト」を特殊召喚しても「マスク・チェンジ」が加えられない点ですね。
僕は「マスク・チェンジ」をかなり評価していてあればあるだけ良いと思ってます。
なので入っている蘇生札は全て「マスク・チェンジ」を回収できるものとして入れてます。

  • 《幽鬼うさぎ》

神威:「幽鬼うさぎ」【HERO】【魔術師】の様な持っていても打ちづらくないデッキ相手の「星守の騎士 プトレマイオス」用に入れてました。
「禁じられた聖杯」「星守の騎士 プトレマイオス」のエクシーズ召喚する効果の発動を待って発動しないといけないのにも関わらず、「E・HERO バブルマン」の関係上伏せないといけないことがあって結局越えれないという事もあるんですが、「幽鬼うさぎ」なら「星守の騎士 プトレマイオス」のエンドフェイズに発動する効果に対して発動して処理できるので解決できます。

また【魔術師】相手のような「禁じられた聖杯」を複数枚引いても強くないっていうようなデッキには「禁じられた聖杯」「幽鬼うさぎ」と引いた時の方が強いという事もあります。
相手のターン中に「M・HERO ダーク・ロウ」「星守の騎士 プトレマイオス」が並んでしまうと手札で死に札になってしまいますが、基本手札誘発は手札次第で「星守の騎士 プトレマイオス」まで待たなくてもすぐに発動しちゃうので、あまり「E・HERO バブルマン」との兼ね合いは気にならないですね。

重要なのは1枚という枚数で手札誘発は序盤に引きたいカードなので3枚入れたいなと最初は思ってたんですが、むしろ多くすれば多くするほど発動するのが難しくなる印象です。
「幽鬼うさぎ」は複数枚入れて手札に被ってしまうとそもそも同ターンに1回しか発動できないですし、相手が事故を起こしていた時にこっちも「幽鬼うさぎ」2枚も処理しきれないってなって攻めきれなくて負けって事もあります。
なので1枚なら良いなと言った感じですね。

──なるほど…経験と理論に裏打ちされた綿密な構築に感動しました!
今回実際の日本代表決定戦において一番活躍したカードやコンボは何だったのでしょうか?

神威:活躍したカードは「ハーピィの羽根帚」「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」ですね。

  • 《ハーピィの羽根帚》
  • 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》

「ハーピィの羽根帚」はスーパーパワーカードで「E・HERO バブルマン」×2枚の初手を救ってくれました。逆に打たれた時は辛いですが、、
「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」 は通せればほぼ勝ちで「禁じられた聖槍」「サイクロン」「リビングデッドの呼び声」「竜魂の幻泉」「E・HERO エアーマン」で相手のバックを割ったあとだと「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」 まで通りやすくて仮に残った伏せで「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」 の召喚が通らなくても、もう相手の伏せが厚くないのでその他の行動が通しやすくなるのも良い点です。
「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」 が通ると最後まで「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」+罠だけで終わる試合もありました。

「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」「ハーピィの羽根帚」は強いの一言に尽きますよね。「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」「ブレイクスルー・スキル」は脅威でしかありません…
それでは最後に世界大会に向けての意気込みを教えてください!

神威:今回代表になれたのはくらうどさんのとても強力なサポートと、泊めてくれたり夜遅くまでやってくれた札幌のメンバーのおかげです。
応援のリプライもかなり助かりました。
皆さんありがとうございました
夢の舞台なのでしょっぱい結果にならないように全力でかましてきます。優勝します。


神威さん、インタビューをありがとうございました。
世界一へ向けて頑張ってください!


プレイヤー
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神威

Yu-Gi-Oh! World Championship2015 日本代表 @kamui914

インタビュアー
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因幡うさぎ

「レスキューラビット」をこよなく愛するTCGプレイヤー。遊戯王OCGをメインに活動中。 @178tei



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