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4ヶ月に渡る各店舗での予選大会、そしてここまでの今日のスイスラウンド4回戦、決勝ラウンド2回戦を終え。

 

遂にこの試合が第2回「中央線最強位決定戦」、最後の試合となる。

 

 

真剣勝負

 

 

「今年は、絶対に勝ちたい」

 

しきりにそう語るおかやん

 

準決勝のカバレージでもお伝えしたとおり、この「中央線最強位決定戦」には前年度決勝で負けた雪辱を晴らすべく、並々ならぬ情熱を持って臨んでいる。

 

そもそも、2年連続で決勝に進むというのは、並大抵のプレイヤーにできる所業ではない。

カードプールに違いがあれば、環境に存在しているデッキ分布も全く違う。

今この場に再びおかやんがいるという事実は、それだけおかやんのプレイヤーとしての技術力・構築力・センスといったポテンシャルの高さを示しているに他ならない。

 

準決勝でノリに乗っていた「会場最強」だった男、神速を打ち倒した今、念願の「最強位」はもはや目前。

あと1歩。あと1勝すれば、1年越しの悲願が叶う。

 

 

 

しかし、乗り越えるべき、相対する壁は並大抵の物ではない。

 

 

 

「この試合、絶対負けられないわ。勝つしか無い」

 

そう言って、自分を奮起させるのは対戦相手の純情カレン

 

純情カレンも、カバレージでも取り上げた試合のように、ここまで数多の激戦を制して決勝の舞台まで勝ち上がってきた。

 

純情カレンが使用する環境最多勢力である【影霊衣】は、細かいプレイのミス1個1個が非常に致命的となりえ、過去の遊戯王の歴史の中でも非常に扱いの難しいデッキと言える。

特にミラーマッチではそれが顕著となり、非常に神経を使わされる戦いとなる。

 

予選1回戦の80分の大熱戦を筆頭に、そんなミラーマッチをここまで幾多となく繰り広げている純情カレンの顔からは疲労の色が見てとれる。

先程の準決勝の勝利もミラーマッチを辛勝してのものだったが、奇しくもこの決勝で倒すべきおかやんが駆るのも【影霊衣】。

「中央線」の枠組みとしてもそうだが、【影霊衣】を使う者としても「最強」の地位を譲るわけにはいかない。

体に鞭を打ちながらも、そんな決意が冒頭の鼓舞にも言霊となっているのかもしれない。

 

 

 

正真正銘、ここが天王山。

 

 

環境王者【影霊衣】同士の戦いとなったのは、統計的にはある意味必然だったのかもしれない。

 

 

だからこそ、勝ったほうは胸を張って言えることだろう。

 

 

 

俺が、最強だ。」と。

 

 

 

 

«Game1»

 

ダイスロールで勝利したおかやん、この大一番は後攻を選択してのスタート。

先行展開に対しては手数で勝利しようという構えなのか。「やれるもんならやってみろ」との姿勢ともとれる。

 

 

対決の幕開けは、もはや恒例の《センジュ・ゴッド》からのスタート。

今回大会で3回目のカバレージ記録となるが、3回ともこのカードから始まっている。

「二度あることは三度ある」とはよく言ったものだが、この場合で言えば「仏の顔も3度まで」ということなのだろうか。

 

せんじゅ

 

 

そんな仏のご加護を受けた純情カレンは《ヴァルキュルスの影霊衣》をサーチ。

さらに《増援》→《クラウソラスの影霊衣》→《影霊衣の反魂術》。

そのまま使用し《影霊衣の術士 シュリット》を介しながら先程加えたヴァルキュルスを場に。

シュリットでサーチした《ブリューナクの影霊衣》で《影霊衣の大魔導士》を加えて、そのままセンジュと共にヴァルキュルスで巻き込んで2ドロー。

効果で《ユニコールの影霊衣》を加えて1枚カードをセットして終了と、淀みなく動いていく。

 

ターンが終わってみれば、墓地に十分なリソースを残した状態で、リソースが1枚増えているという潤沢さ。

残念ながら《儀式魔人リリーサー》を絡めた先行展開とはならなかったが、概ね理想的な第一ターンだ。

これが環境トップの実力か。

 

 

こうなってしまうと、枚数勝負に持ち込めず、後手後手になるおかやんは早くも不利な展開を強いられる。

 

初動のクラウソラスには《相乗り》をあわされ、そこから加えて発動した《影霊衣の万華鏡》にも《増殖するG》をあわされる展開。

《極戦機王ヴァルバロイド》を落としてヴァルキュルスとユニコールを展開してみるも、リソースの差で明らかに不利な状況だ。

 

なんとか自分優位の状況を作るべく、おかやんはヴァルキュルスを処理すべく自陣のヴァルキュルスを特攻。

《グングニールの影霊衣》を使って一方殺を狙ってみるが、もちろんこれは後出しできる純情カレン側が断然有利な展開。

あっさりと《ディサイシブの影霊衣》で反射ダメージを受けながら守られてしまう。

 

結局、ヴァルキュルスの効果で自身とユニコールでドローしてみるも、循環のための有効牌が遠い。

そのまま盤面を空にした状態でターンを終了することとなる。

 

 

こうなってしまえば、俄然有利な純情カレン。

相手が動けていない、このターンで詰めにいくのがベストな動き…!

 

…なのだが、純情カレンの様子がおかしい。

 

クラウソラスで万華鏡を加えたところで、プレイの手が止まる。

筆者が見ていた限り、ここまで【影霊衣】というデッキを理解し、明晰・無駄なくプレイをしていた純情カレンが、悩んでいる。

一体どうしたというのだろうか。

 

 

とはいえ、確かにプレイヤーの立場からしてみれば、非常に難しい局面なのは間違いないのだ。

儀式での行動回数、相手のデッキ構成上入ってるであろう札を考えると、一筋縄に勝利とはいかない。

 

ヴァルキュルス

 

この盤面で考えられる思考としては、筆者の見解ではあるが以下のような手順と思われる。

 

理想:このターン中に7000LPを削り切る。

→相手の《ヴァルキュルスの影霊衣》をケアしたい

→手持ちの札では《グングニールの影霊衣》か《神竜騎士フェルグラント》を擁立しないとケアはできない

→打点が足りているのか?手持ちの札では2回しか儀式ができない。

→どっちをとっても足りない。フェルグラントだと 2800 2300 1500で6600。《ガガガガンマン》が通れば勝ちだが《エフェクト・ヴェーラー》の影。

グングニールなら2900 2500 2300 1500になるが、ユニコールに投げられると6900で100足りない。それ以外ならガンマン込みで倒せる。

→グングニールを立てる場合、手札の《儀式魔人リリーサー》と併せて封殺が狙える。こちらが無難か?

→仮に失敗した場合、本当に勝てるのか?手持ちの儀式モンスターの供給が少ない今、残りのリソースで勝てるのか?

→そもそもライフを削りにとりにくプランが正しいのか…?

→…

 

ヴぇーらー

 

 

もちろん、これは試合が終わった後、時間が無制限で情報整理ができているからこそ考察できる話である。

短い試合時間の中で、これらの数ある選択肢から正着を選ぶのは、いかに達人と言えど至難の業であろう。

そのような状況に、今純情カレンは直面している。

 

何はともあれ、召喚できる打点を確保しないことには始まらないので、ユニコールで大魔導士を回収。

少考の後、ドローに期待しては始まらないと判断したのか、ヴァルキュルスで手札のリリーサーのみを生贄に1枚ドロー。

 

そしてブリューナクでのサーチをするタイミングで、またも手が止まる。

あまりの長考にジャッジが警告が言い渡されるほどである。

 

 

しかし、それほどまでに難解な局面。判断のミスは死を招く。

 

 

 

 

…純情カレンが出した結論は。

 

 

 

《グングニールの影霊衣》を回収。

 

《影霊衣の万華鏡》で《ユニコールの影霊衣》を。ここに《増殖するG》が飛んでくるが、腹積もりは決まっていたのか。

 

《虹光の宣告者》で《影霊衣の降魔鏡》を加え、墓地の《儀式魔人リリーサー》を除外しながら《グングニールの影霊衣》。

 

そして《影霊衣の大魔導士》を召喚。

 

決意の攻撃宣言。

 

 

 

 

 

 

 

おかやんの手札に、《ヴァルキュルスの影霊衣》はなかった。

 

 

 

 

「初めてここまで考えた…」

 

と、緊張の色を隠せないながらも、どこか一安心した様子の純情カレン。

 

結果的に杞憂であった長考だったが、貪欲に勝ちを求める姿勢は筆者にも印象的に写った。

 

 

 

一方、1本目は十分な立ち回りができなかったおかやん。

 

念願の「最強位」を手に入れるためには、もう1つも負けることはできない。

 

ミラーマッチは今回大会ではあまりできていないらしいが、何か秘策は用意されているのだろうか?

 

 

 

«Game2»

 

1戦目と同じく、後攻を選択するおかやん。

 

それを受けて、純情カレンも1戦目のデジャヴのような立ち回りを見せる。

 

《センジュ・ゴッド》からの《ヴァルキュルスの影霊衣》。

《クラウソラスの影霊衣》→《影霊衣の反魂術》、《ブリューナクの影霊衣》→《影霊衣の術士 シュリット》。

ここから反魂術をプレイしてのヴァルキュルスと、ここまでは同じ。

しかし今度は自身とセンジュを生贄にしての2ドローからエンドと、場に何も残さずターンを返す。

 

 

一方先程は十分な回りに恵まれなかったおかやん。

今度は綺麗な展開を目指していく。

 

《マンジュ・ゴッド》からのブリューナク経由シュリットをサーチ。

そしてお返しにと反魂術からシュリットを使ってのヴァルキュルスで、センジュとあわせてライフを攻める。

これで純情カレンのライフを3700に詰め、マウントをとっていく構え。

 

…と言いたいところなのだが、手札の妨害札が不足気味のおかやん。

メイン2のヴァルキュルスのドロー効果をどうするかで少考。

結局現状では芳しくないと判断したのか、自身とセンジュをリリースしての2ドロー。

墓地の反魂術で《影霊衣の万華鏡》を加え。カードを1枚伏せての終了となる。

 

 

 

 

だが、既に純情カレンには、ゲームエンドまでの道が見えていた。

 

 

 

墓地の反魂術から新しい反魂術を加える動きに《相乗り》を打たれるが、これには全く動じず。

ブリューナクからシュリット、そのまま反魂術でヴァルキュルス、と前のターンと同じ展開をしながら。

さらにクラウソラスから万華鏡で、そのまま起動。

《シューティング・クェーサー・ドラゴン》を落としながら《ユニコールの影霊衣》と2枚目のヴァルキュルスを展開する。

 

この一連の動きで、おかやんは《相乗り》の効果で3ドロー。

純情カレンの手札ももう残り少ない。

盤面に十分な打点はあるものの、さすがに無理攻めなのでは?と思うような一連の動きだったのだが。

 

 

 

「最強」を志す者は、一歩先を行っていた。

 

 

ファントム

 

 

放たれる《ファントム・オブ・カオス》。

 

特に《影霊衣の万華鏡》でエクストラデッキのモンスターを落とすことと相性が良く、採用されるカード次第で八面六臂の活躍を見せることのできる、技巧派の選択。

 

そして今まさに、墓地の《シューティング・クェーサー・ドラゴン》の効果をその身に宿すことで、《ヴァルキュルスの影霊衣》を封じようとしている。

 

 

トップ8に進んだ【影霊衣】使用者は5名いたが、これを採用しているのは純情カレンただ一人。

 

その差が、この勝敗の明暗を分けるのは、もはや必然だったのだろうか。

 

 

この《ファントム・オブ・カオス》に対して《アーティファクト・ロンギヌス》を発動するおかやんだが。

 

ろんぎぬす

 

諸刃の剣ならぬ、諸刃の槍。

 

お互いの」除外を封じるこのカードにより自身の《ヴァルキュルスの影霊衣》も封じられてしまったことで。

 

 

 

おかやんの悲願もまた、「幻影」へと消えることとなったのであった。

 

 

 

おかやん 0 - 2 純情カレン

 

 

 

おかやん「ヴァルキュルス、場に残すべきだったかなぁ。そうしたら死にはしなかったよなぁ…」

 

 

去年に引き続き、またしても。

 

決勝の舞台で苦杯を味わったおかやん。

 

2戦通して、僅か6ターン。一瞬のあまりにも早過ぎる幕引き。

 

これもまた遊戯王なのか。

 

 

 

それでも、おかやんは前を見据える。

 

 

「来年、またここに来ます。そして今度こそは勝ちます」

 

 

そう、言ってのけた。

 

 

 

「二度あることは三度ある」「仏の顔も三度まで」で始まった決勝戦だったが。

 

 

次回は、「三度目の正直」を目指す、おかやんの姿にも期待したいところだ。

 

 

 

 

他のプレイヤーとは違う、たしかなカード選択と、プレイの差で見事勝利を掴んだ純情カレン。

 

君こそ、「最強位」の座に位置するにふさわしいプレイヤーだ!

 

おめでとう、純情カレン!

 

 

yu-syo-

 

 

 


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遊vic中野店

カード・ゲート様と合同で「中央線最強位決定戦」を運営しています。 @uvic_Yugi



「第2回中央戦最強位決定戦」カバレージ一覧

2014年12月8日(月) 22時00分カバレージ決勝 おかやん(影霊衣)vs純情カレン(影霊衣)
2014年12月8日(月) 21時00分カバレージ準決勝 おかやん(影霊衣)vs神速(クリフォート)
2014年12月7日(日) 20時30分トピックトップ8プロフィール
2014年12月7日(日) 20時03分トピック全体/ベスト8デッキ分布と傾向
2014年12月7日(日) 17時48分カバレージRound2 雨丸(影霊衣)vs純情カレン(影霊衣)
2014年12月7日(日) 13時27分コラム開始直前!注目の選手は?
2014年12月7日(日) 10時51分トピック主催者インタビュー/「中央線最強位決定戦」とは?

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